建築家という職能。 建築家という人間。 建築家という生活習慣や、考え方の思考の癖。はものすごいです。 こだわりや、執着心。感覚的なセンス。 特殊な人間の才能ではないかと思う反面。 それが、逆に怖くもあります。

建築家の妻

建築家の妻が、建築家である夫の日々の名言を忘備録として残したもの

隠居元年これまでの常識にとらわれない孤独の隠居ライフを考える

隠居

とは

 

「ひきこもり」と同じ事である。

世の中と距離を置くことを想像してみる。

 

「お金がないと生活できないし

これは全くもって、お金持ちの暇つぶしだと思っていた。」

なるべく働きたくない人のためのお金の話

「世を偲んで盾と為す」

と言いつつ

 

我が人生を振り返りもせず

ただただ興味のある方向のみへ

突き進む。

 

そんな若者は

youtuberといふ、現代的な手法により

openな隠居を実現しようとしている

 

これは果たして隠居なのか

と思ったり

不労所得のようなものを得ようとしたいのだろうが

 

個人の自己顕示欲を煽るように

読者の興味を引き付けるように

製作されたものは

果たして

意味のあるものだろうか。

 

決して長続きはしないだろうし

不労所得のようなものは

難しく考えた方が良いとも思える。

 

不労所得を得るというより

十分に生きていくだけの

財産を生み出し

 

その後の生活に苦しまないようにするという選択肢もある。

 

「メディアを利用し

孤独となり

隠居を成立させるのか」

 

「メディアを生み出し

輪の中心となり

隠れ蓑として成立させるのか」

 

 

とはいいつつ

そんな大それたことはできず。

 

 

建築家の夫は

なるべく働くことをせず

日々の生活を営むことができればいいと考えているようです。

 

最低限の賃金さえ

毎月もらえれば

かろうじて生きていくことができる。

 

自分の時間を犠牲にして

なんのためにお金を稼ぐのかの意味を見出せない。

そのような考えに至るのはなぜなのだろう?

 

「お金のために時間を浪費し

人生の時間が少なくなることが

なんとも言えず、もったいない」

 

最低限の設計料さえもらえれば

それだけで良いという考えなのか

 

その最低限の報酬が

建築家という職種は非常に少ない。

 

事務所が自分自身だけで経営していれば

問題はないのであるけれど

 

雇っている場合は

他の会社との比較

他の人との比較

において

 

勤務条件が劣っている場合

長続きしないだろう

 

なんのために働くのか?

 

建築が好きだから?

建築に関われればいい?

建築関係だとなんでもやります?

 

建築い関わるだけで

人生をおしまいにするのはやめましょう。

 

自己奉仕はいつか

支障をきたす。

 

 

なので

建築家の夫は

「1年間に最低限の仕事しかしない」

働かないことを目指しているそうだ。

 

つまり

自給自足ということではないが

収入が収支より少しだけ多いくらい。

敢えて余計に働かない。

 

残業はしない。

偏らない。

 

休みたいときに

自分のペースで仕事をする。

 

施主にも理解してもらう。

 

自分勝手だと思われようが

自分の時間を大切にしたい。

 

建築作品が少なくなっても

少ないなりに

価値のあるものになるだろう。

 

とにかく

時間をかけて設計する。

 

 

建築家の夫が

なにもしていないように見える時があっても

 

実は頭の中で色々と考えているのだそう。

 

だから

なにもしていない時間が

一番忙しい

とのこと

 

本当か?

建築家って

さぼり魔なのか?

 

とその性格を疑うが

本当なのだろう。

 

少しずつ図面が出来上がっていく

そう

ゆっくりと

なんども

なんども

線を消しゴムで消しながら

また書いて

また消して

 

この繰り返し

が設計をするということ

 

 

なんども描き

チャレンジする

 

その忍耐力が

建築家には必要なのだろう。

 

もちろん

施主にも

同様に忍耐力が必要なのだろう。

 

 

世間とは異なる時間軸で

孤独でスローな時間を過ごす

 

そして有意義に

設計で建物を創造し

ああだ

こうだ

言いながら

 

ほぼ趣味のようなもので

仕事を進めていく

 

これが

建築家の

隠居スタイルだと思うのです。