建築家という職能。 建築家という人間。 建築家という生活習慣や、考え方の思考の癖。はものすごいです。 こだわりや、執着心。感覚的なセンス。 特殊な人間の才能ではないかと思う反面。 それが、逆に怖くもあります。

建築家の妻

建築家の妻が、建築家である夫の日々の名言を忘備録として残したもの

アフターコロナで高気密高断熱のZEH住宅の価値が下がり、着工数が減少する理由

新型コロナによって

新しい様式の実現を目指して動く今

 

 

飲食、物販といった

人と人の流れや、モノの流れ

時間の価値観までも変えさせるようなインパクトが世の中を変えていきます。

 

 

働き方までも

一気に変えなければならない現実に向き合い

企業のテレワークが推進される中

 

注目が集まるのが

お家時間を充実させようという方向性

 

 

つまり

今まさに

新築住宅の在り方が問われています。

 

住宅業界では

2020年度も引き続き

高気密高断熱の住宅を促進するように

補助金予算を今年度も確保しています。

 

 

しかしながら

高気密高断熱というのは

ウイルスにとっても、居心地のいいもので

 

熱を外に流さないようにするため

空気の流れを出来るだけ、外に出さないように計画されています。

www.fnn.jp

 

 

もちろん

空気を外に出さないために

細かなところにも気を配っていて

 

部材と部材のジョイントや

継目

といった

数ミリの隙間さえ埋めるようにしており

 

結果として

家にはほとんど隙間がないように作られています。

なので、換気は機械にしか頼ることができない。

 

機械で換気できていれば問題ないという意見ももちろんあるのでしょうが

果たしてそれが、持続可能な社会と言えるのでしょうか?

 

 

 

換気の回数が減ると

きれいな空気に入れ替わらないため

 

感染リスクが高まってしまう。

 

ある研究データでは

空調によるコロナウイルスの蔓延が指摘されています。

 

news.yahoo.co.jp

 

 

つまり

同じ室内の空気を循環させることには

リスクが伴うのです。

 

 

友人を呼ぶ場合は

家の窓を全開するのでしょうか。

 

 

そうすると

外と内の温度差が無くなり

 

夏は暑くなり

冬は寒くなる

 

 

せっかく

高気密高断熱にして

外部と遮断しているのに

まったく効果が無いようになります。

 

 

また

高気密高断熱なので

窓も最小限にしている設計であるため

 

 

計画によっては

窓を開けても

十分な換気が得られない

ということも考えられます。

 

 

これは間違いなく

高気密高断熱住宅の弊害です。

 

 

公共インフラである

電気ガスが途絶えた時

高気密高断熱住宅に人は快適に住むことはできません。

 

 

おそらく

このことを危惧して

警鐘を鳴らして発信されている方も

いたのかと

思いますが

 

 

政府主導の高気密高断熱への補助金の投下により

わたしたち消費者である建築主は

その安全性を疑う事もしなくなっていたのです。

 

国が良いって言うから

良いに決まっている

 

補助金も出るし

お得だから

 

という

ミジンコみたいな

単細胞の脳みそになってしまっていたのかもしれません。

 

 

以上のような

住宅の構造的なシステムにより

高気密高断熱のZEH住宅の価値は下がり

 

 

今後着工数が減少していくのではないかと思います。

 

減少するというのは

ZEH住宅の補助金が無くなるということを意味しています。

 

 

ZEH住宅から

新たな社会システムに適応した

高換気高循環住宅の必要性について

考えていくべきではないかと思うのです。

 

住宅のシステムとしては

家が呼吸することによって

 

家の中と外が一体となり

空気や人の流れまでも

常に新鮮な状態にすることができる。

 

ZEH住宅に取って代わる

 

新たな生活様式における

新たな住宅様式の確立

を掲げる。