サラリーマン建築家とは
企業や会社に所属し
会社の規定の範囲内において
設計活動を通して、社会に貢献する建築家のこと
つまり会社に所属しているので
サラリーとして毎月一定額の報酬を得ている。
もしくは年俸制で雇われている。
そう、つまり
プロの建築家のことである。
建築家というと
建築学科卒業のみなさんは、大学や専門学校で習った知識
・日本の建築史
・世界の建築史
などを勉強し
彼らを総称して建築家と認識してしまっているのですが
いささか
世間との認識の違いが大きく
ギャップを感じている方も多いかと思います。
世の中の一般的には
設計士?
設計家?
建築士?
建築家?
住宅デザイナー?
なのである。
某財閥系設計事務所に関しては
建築の悪しき風習
洗脳教育として
20代の若い労働力を確保したいため
このような本を出版している始末。
プロってなんだ
建築家になるってなんだ
ということなのですが
これらの本に共通するのは
どこかゴールの認識を間違えているのではないかということ。
プロになることがゴール?
そして
プロになって報酬はどれくらいになるのか
明らかにされていない。
そもそも
プロになる前の修行といわれる
暗黒時代について
ほとんど、触れていない。
触れれないのかもしれない。
果たして
本当に生活していけるのだろうか。
プロの建築家になるために
プロの建築家の事務所
いわゆる
アトリエ事務所などで
勉強することがいい経験だとも
確かに
見様見真似で手っ取り早く
仕事を覚えるのは理にかなっているが
これは
建築業界の悪しき風習で
ただ働きをさせるための口実なのである。
人件費など
支払えるだけ
儲かってもいない
収入がないのに
作業量は膨大
(作業といってもお金にならないタダ働き同然の作業。
コンペなどに山のように応募するために作業する。
残念なことに
ほとんどは当選しない。
博打のようなものをいくつも行う。)
無論アウトソーシングすら叶わない
という
負のスパイラルが
ほとんどの設計事務所の現状である。
有名な建築家の設計事務所であっても
毎年コンスタントに公共施設などに関わっていない限り
(その公共施設も数が少ないため、当選確率もかなり少ない)
設計事務所運営のための
資金にショートしている
破綻している可能性がある。
これらの見極めは非常に難しいが
事務所の人員の入れ替わりが激しいところは
案件ごとに
スタッフを解雇している可能性が高く
有名な事務所であるにも関わらず
人数が極端に少ない場合は
非常に危険である。
関わるだけ
労働力を搾取されるため
厳しいかもしれないが
設計事務所の存在自体が
無駄であるとも言える。
有名な建築家ですら
ほとんどがそのような
瀕死状態で
設計事務所の経営を行なっている。
これは
紛れもない事実である。
この記事を読み
そんなわけないだろう
憧れの建築家は
そんなもんじゃない。
と言い捨て
1年後か2年後
あるいは
半年後に
絶望の淵に立たされているのかもしれない。
ほとんどの才知ある学生は
サラリーマン建築家として
社会の一員として
働くことが賢明だと思うのです。