建築家という職能。 建築家という人間。 建築家という生活習慣や、考え方の思考の癖。はものすごいです。 こだわりや、執着心。感覚的なセンス。 特殊な人間の才能ではないかと思う反面。 それが、逆に怖くもあります。

建築家の妻

建築家の妻が、建築家である夫の日々の名言を忘備録として残したもの

自然に還る家 30代前半セミFIREの鎌倉隠居

こんにちは、建築家の妻です。

 

30代前半から始めるセミFIRE隠居生活の場所に

鎌倉を選んだ話をさせていただきたいと思います。

 

わたしたちは

鎌倉で何かをしたい

鎌倉で実現させたいこと

鎌倉でビジネスを成功させたい

など

 

熱烈なビジョンもなく

これといって

要望が特にあったわけではありません。

 

建築家である夫は

若くして

建築業界が腐敗する現実を目の当たりにして

いわゆる有名建築家と言われる集団に属し

俗に言うアトリエ事務所の談合という現実を知り

 

夢を諦めたというか

そうなりたくない

と強く思ったのだそう

 

俗世に属していると

繋がっていなければならない

強要され、それを受け入れて

さらに腐敗が進んでいく

 

そんなサイクルから離れたい

一線を引きたいというのが

 

若くして隠居という道を選んだ理由だと思います。

 

わたしは建築家の夫の考えを尊重しましたし

そのようなことがあることは

ある意味不思議ではないと思いますし

 

どこの業界でもなにかしらの

腐敗という兆候があると思うのです。

 

そのことに気づき、判断して

行動したことは勇気があることですし

 

そのことに気づかない方もいらっしゃるかもしれない。

 

なにか

自分のものではない、力、圧力、プレッシャー

サイクルに身を委ねることが

すごくストレスだったのでしょう

 

 

これは現代社会を生きる人たちが

必ず向き合わなければならない問題だと思いますし

 

かといって

巨大な問題に立ち向かうということは

かく負担の大きいものです。

 

 

頭の中をリセットすること

消しゴムで消すのではなく

 

ゆるやかに風化するように

薄く、見えなくなってしまうような

 

はかないもの

 

隠居とは

心身共に滅びゆく、危険な行動でもあると思います。

自分が生きてきた証を捨てて

あらたな自分と向き合う

 

彼ももし

そうだとしたら

鎌倉での生活を経て

あらたな発見があるのかもしれません。

 

そういう気持ちだったからでしょか

鎌倉に惹かれたのは

 

自然を求めたのは

その時の気持ちに素直になったからなのか

 

鎌倉の自然に触れ

建築家の夫は何を感じ

 

これから何を

誰のために行動をおこすのでしょうか?

 

溢れ、みなぎるエネルギーは

どこへ発散されるのでしょうか。