建築家という職能。 建築家という人間。 建築家という生活習慣や、考え方の思考の癖。はものすごいです。 こだわりや、執着心。感覚的なセンス。 特殊な人間の才能ではないかと思う反面。 それが、逆に怖くもあります。

建築家の妻

建築家の妻が、建築家である夫の日々の名言を忘備録として残したもの

ほぼ経済活動をやめた、積極的な隠居生活について「第二次東京拡大期」

積極的な隠居生活について

隠居とは、俗世から離れ、我が世界の生活を悠々自適に営むこと。

 

積極的であるから、若い世代の隠居生活を。

年寄りがするイメージがあるが、若者も隠居生活に勤しむことが良い。

 

「若者隠居」とは高校生でも、大学生ではない社会人1年目のペーペーでもない。

ある程度社会人経験を経て

自由にものが手に入れられたり、蓄えができた状態のことを言う。

 

資産をもつ若者も十分「若者隠居」に当てはまるでしょう。

そんな若者は一体どうして暮らしていくのでしょうか。

 

活躍の場を、東京以外にももつこと

東京ではなにかしらの、ムーブメントが起こっており

その流れに身をまかすのか、

それとも逆流するのかは

その個々人の決断による。

 

そういった若者に対して人気を博しているのが「2拠点生活」である。この動きを「第二次東京拡大期」と命名したい。

 

おしゃれな、若者経営者は田舎を手に入れようとする。

 

なぜだ??

なんでなんだろう、東京の方が便利でたくさん情報にも溢れているのに

 

それなのになぜ田舎?

 

田舎の廃れていく形態を、ここぞとばかりに価値を高めようとする。

株で言う、暴落している株を買い漁るよう。

そこにはリターンを見越した投資家の視点がある。

 

「田舎は何もない」

”なにもないように見えるぞ”

 

そうだしかし、価値が落ちているように見えても、実際のところそこまでひどい状態ではないかもしれない。そこは、経営者が実態を視察して、決めているのだろう。

 

東京から離れた田舎で起業しつつ、東京でも十分戦える。

東京以外で、事業を為すことが、東京でアドバンテージになることを知っているからである。

 

東京にできあがりつつある、地方のアンテナショップ

東京は広告のための場所であるようだ。

東京はなんのために存在しているのだろうか。

なんのために関わりを持たなければならないのだろうか。

東京の価値は何か。

東京で生きる意味は。

東京の人間は。

 

様々な憶測の中、若者隠居者が求めている

2拠点生活は、東京都心部と田舎の生活を手に入れることである。

 

建物が犇めき合う、都心のビル群ではなく

自然の中に身を委ねたい。

 

明治時代の田園都市の広がりだろうか。

昔は

東京はいままでより、経済圏も含め、地理的にずっと小さかった。

 

やがて大東京鉄道が東京西部の田園の中に鉄道を走らせ、昔の田園都市が形成されてきた。

田園調布をはじめとする世田谷のエリアは今で言う、高級住宅街ではあるものの、昔は田舎と思われていた。

 

そう、東京の西部は田舎であって、東京ではなかった。

しかし、社会インフラの発達、人口密集によって

様々な町が無造作につくられることによって

東京の西部は東京になった。

 

この時期を第一次東京拡大期とすると

今まさに第二次東京拡大期が訪れようとしている。

 

それは東京首都経済圏と言われる。

電車で1時間程度でアクセスできるエリアである。

それは、新幹線も含めてのエリアとなっており

 

軽井沢、三島など

都心3区へのアクセスが良好なエリアである。

 

そしてそのエリアは

今後のリニア開通により

名古屋、大阪も含められていく。

 

そういった流れの中で、

経済活動をやめた、積極的な隠居生活を送ろうとしている

若者は、過去の経験に習い

(田園調布の地価の高騰など)

開拓者になろうと

 

地方へ進出しようとするのである。

それは、東京で得ることができた

経験としての知見である。

 

そして、また歴史は繰り返されていく。